繞道祭

大神神社一年の最初の祭典である繞道祭(にょうどうさい)が元旦午前1時より行われました。
この繞道祭に用いられる御神火は、これより先、新年の始まりの午前零時を期して、拝殿の東方、禁足地となる三ツ鳥居奥で切り出されて、拝殿両側の燈籠に移し置かれます。
祭典では宮司祝詞奏上の後、「ご神火」が拝殿中央を駆け抜け、斎庭にて大松明に火が継がれます。
先入道・後入道と称する2本の大松明(長さ3m、直径30cm、重さ60kg)と、少し小さめの神饌松明の3本を青年会が担ぎ、山麓に鎮座する摂末社19社を巡拝します。
因みに「繞」とは、「めぐる」という意味です。
ご神火が斎庭の御神火拝戴所に移されると、待ち構えていた参拝者が、先を争って持参の火縄やカイロに火を移し取ります。
この御神火は、それぞれの家庭に持ち帰られ、神棚の御灯明や雑煮の種火に用いられ、一年間の無事息災が祈られます。

2017年02月24日